霊芝の寺子屋[れいしのてらこや]

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漢方の薬用キノコ霊芝(れいし)は飲み続けても大丈夫なのか?

question_160728霊芝(れいし)を飲み始めた知人から「霊芝はずっと飲み続けて大丈夫なものなのか?」ということを質問されました。

霊芝は漢方の薬用キノコ。

漢方薬はずっと飲み続けるものではないのではということが理由でした。

では霊芝はずっと飲み続けても大丈夫なものなのでしょうか?

今回はそれについてお伝えしていきます。

霊芝の臨床期間は2000年以上

霊芝は「上薬(上品)」

中国の後漢末期から三国時代にかけて編纂(へんさん)されたと言われている『神農本草経』という本があり、365種類の生薬を「上薬(上品)」「中薬(中品)」「下薬(下品)」の3つに分類しています。

 

「上薬(上品)」は無毒で長期服用が可能なもの、「中薬(中品)」は病気になったら飲むもの、「下薬(下品)」は毒が強くて長期服用には適さず、医師の管理下で投与されるものと言うような定義となっています。

 

霊芝は「上薬(上品)」に分類され、以降の歴史でその効果効能が認められて珍重されてきました。

漢方薬の歴史は臨床実験の歴史

霊芝が飲まれ始めて一説には2000年以上経つと言われています。

ご存じのように漢方薬の原材料となる生薬は草木や動物の臓器などを原材料として用います。

例えば熊の胆(くまのい)は熊の胆嚢(たんのう)を乾燥させたもの。

 

このようなものを薬効があると発見し、現代でも飲み続けられている理由はこの長い歴史がそのまま臨床実験の期間でもあったということです。

 

現代でも医薬品は実際に人間が飲んで効果効能や副作用を確認していきます。

しかし臨床実験をパスして認可された後も長期服用による副作用などにより、承認取り消しなどの措置が取られることがあります。

 

生薬の場合、効果がなかったり、長期間服用することで副作用が出てしまったりするとその時点で歴史から消えていきます。

現代に残っている生薬、特に「上薬(上品)」には一定の安全性があると言えます。

 

現代化学の目でも安全性は確認

東京都福祉保健局のサイトを見ると「物の成分本質(原材料)について」というコーナーがあります。

これは該当するものに医薬品成分が含まれているかどうかを確認するものです。

 

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kenkou/kenko_shokuhin/ken_syoku/kanshi/seibun.html

 

その照会様式の用紙の中に「毒性」という項目があり、「LD50」という単語が出てきます。

LD50とは「Lethal Dose, 50%」の略語で、該当するものの毒性をはかる指標。

主にマウスやラットなどの動物に該当物を与え、半数が死亡する量を算出したものです。

 

霊芝の場合、LD50は霊芝の抽出エキスをマウスの口から投与したもので22g/kgとなっています。

つまり体重1kgに対し霊芝エキス22gを与えると半数のマウスが死ぬということです。

 

一般的な抽出法は熱水抽出法かアルコール抽出法です。

これらの抽出法から取り出したエキスを使用したサプリメントの1日摂取量は標準で240mg程度です。

 

LD50換算すると22g÷0.24g(240mg)≒91.67倍。

これが体重1kg当たりの量です。

日本人の成人男性の平均値は66kgと言われています。

 

22g×66(kg)=1,452g(1.452kg)の霊芝エキスを一気に摂ると半数が亡くなる計算です。

これを先ほど書きました一般的な霊芝サプリメントの標準的な1日摂取量240mgで割ってみましょう。

 

1,452g÷0.24g(240mg)=6,050倍です。

つまり日本人の平均的な成人男性が標準的な1日摂取量の6,050倍を飲むと半数の人が亡くなるということ。

 

この量を摂取するのは現実的な数字ではありません。

そのため毒性は極めて少ないと言えるのです。

 

まとめ

霊芝は2000年以上の臨床実験の結果、現代まで残っている漢方の薬用キノコです。

また中国の後漢末期から三国時代にかけて編纂されたと言われている『神農本草経』には「上薬(上品)」に分類されています。

 

「上薬(上品)」は無毒で長期服用が可能なものとされているため、ここでも長期に飲んでも安全であると言えます。

 

加えて現代でもLD50という毒性をはかる試験においても極めて安全性が高いものであることが分かっています。

霊芝は毎日飲むことで効果が体感できるものなので、安心して飲んで欲しいですね。