霊芝の寺子屋[れいしのてらこや]

漢方の薬用キノコ霊芝の情報をお伝えするサイトです。

漢方の薬用キノコ霊芝(れいし)サプリメントの製造方法(アルコール抽出法編)

alcohol_160701霊芝(れいし)サプリメントにはさまざまな製造方法があります。

しかし、それが具体的にどのような製造方法なのか、他の製造方法とは何が違うのかがイマイチ分かりませんよね。

 

そこで私なりに調べたものをここに書いていきます。

今回は霊芝エキスを抽出するときに使われる「アルコール抽出法」についてです。

アルコール抽出法は「梅酒」と同じ原理

アルコール抽出法とはエタノールと呼ばれるアルコールを使ってエキスを抽出する方法です。

 

身近な例ですと「梅酒」が挙げられます。

家庭で梅酒を作る場合、「ホワイトリカー」と呼ばれるお酒で漬けますよね。

このホワイトリカーの元がエタノール。

 

梅をエタノールで漬けることで、梅の中の脂溶性成分のエキスが溶け出して梅酒となるのです。

 

エキスを抽出できる量は抽出率という数字で表されます。

霊芝の場合、アルコール抽出法での抽出率は熱水抽出法同様に約8%とのこと。

そのため残りの約92%からはエキスを抽出することができず、捨てられてしまいます。

http://www.joyakuken.co.jp/reishi/process.html

 

なぜ約8%しか抽出できないかというと霊芝の組織が硬いからです。

霊芝の硬い組織からアルコールでエキスを抽出することは、熱水抽出法同様に想像以上に難しいということ。

 

霊芝は一般的に煎じて飲まれますが、脂溶性の有効成分もあるため梅酒同様にホワイトリカー同様にアルコールに漬けて「霊芝酒」として飲まれる方もいるらしいです。

霊芝の有効成分が溶け出した苦いお酒ってどんな感じなのでしょうか?

気になりますね。

 

考えてみると「薬用養命酒」はアルコールで生薬のエキスを抽出したものですから、意外にアリかもしれません。

 

まとめ

霊芝サプリメントのエキスを抽出するために用いられる「アルコール抽出法」は、梅酒を作るのと同じ原理です。

 

アルコール抽出法は熱水抽出法では抽出できない脂溶性成分を抽出するのに用いられます。

抽出できるエキスは熱水抽出法同様に約8%です。

そして約92%からは霊芝はエキスを抽出することができず、捨てられてしまいます。

 

しかし、霊芝の組織が非常に硬いことを考えると「約8%しか」ではなく、「約8%も」抽出できると考えられるかもしれませんね。

 

残念な点としてはアルコール抽出法で抽出されたエキスを用いてサプリメントを作ると、水溶性成分は全く含まれていないということ。

そのため霊芝の本来持っている有効成分を全部飲むことができないのです。

 

これは熱水抽出法でも同じ。

そのためサプリメントを選ぶときにはどの抽出法でエキスを抽出しているのか確認することをお勧めします。