漢方の薬用キノコ霊芝(れいし)はどのように栽培されるのか?(原木栽培編)
昔は自然に生えていた霊芝は数がとても少なかったため貴重な漢方の薬用キノコとして珍重されてきました。
それが1970年代に人工栽培ができるようになって、今では私たちも買えるようになってきています。
ところでこの霊芝の栽培方法をご存じでしょうか?
霊芝にはいろいろな栽培方法があるのです。
今回はその栽培方法の中でも一番、ポピュラーな「原木栽培」についてお伝えします。
原木栽培とはどのような栽培方法か?
シイタケの原木栽培
スーパーなどでキノコを買うときにシールなどで「原木栽培」とか「ホダ木栽培」などのシールを見かけたことはありませんか?
とくにシイタケなどでよく貼ってあります。
この原木栽培とか、ホダ木栽培とか言われているのは同じ栽培方法です。
テレビでシイタケなど原木栽培を見た方もいると思いますが、丸太にシイタケの菌(種菌といいます)を植え付け、丸太を立てかけて栽培していきます。
収穫時期にはシイタケがその丸太にたくさん生えるのです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.k-siitake.com/business/cat1/
霊芝の原木栽培
ところが霊芝の原木栽培はシイタケのような栽培方法とは異なります。
まず丸太は輪切りにされ、そこに菌を植え付けていきます。
一番の違いはその菌を植え付け輪切りにした原木を畑に埋めてしまうことです。
シイタケの場合は原木を立てかけておくのですが、霊芝は植物と同じように畑の中で育てていきます。
霊芝の芽が畑の土の中から出て、それが広がっていくことでキノコの形になっていくのです。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.joyakuken.co.jp/reishi/made-in-Japan.html
なぜ畑の中に霊芝の菌を植え付けた原木の丸太を埋めてしまうのでしょうか?
霊芝は成長のためにたくさんの養分を必要とします。
そのため原木からだけでなく、周囲の土壌からも栄養を吸収して大きくなるのです。
霊芝の原木栽培のポイントはいかに栄養が豊富な土壌の畑で育てられるかに懸かっています。
まとめ
霊芝の一般的な栽培方法として挙げられるのが原木栽培(ホダギ栽培)です。
原木を立てかけて栽培するシイタケとは違い、霊芝の原木栽培は畑の中に埋めます。
その理由は原木の栄養だけでは霊芝が成長するのに十分な栄養ではないためです。
霊芝は他のキノコの栽培イメージとはかなり違うことが分かります。
昔からさまざまな伝説がある霊芝。
やはりちょっと普通のキノコとは違いますね。
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