霊芝の寺子屋[れいしのてらこや]

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漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」の抗歯周病作用

dentifrice_160823歯磨き粉や歯ブラシのテレビCMでよく耳にする「歯周病」。

正直、あまり怖いイメージがしにくい病気です。

歯周病は全世界の中で一番感染者がいる感染症で、あのギネス記録にも載っています。

今回は歯周病に霊芝(れいし)がどのような働きをするのかをお伝えしていきます。

歯周病の怖さを知っていますか?

歯周病がどのような感染症かご存じでしょうか?

名前は知っているが、具体的なことについてはイマイチ・・・・・・という人も多いと思います。

 

簡単に言うと歯周病は口内細菌が歯の周りの組織を破壊し、歯が抜けてなくなる病気です。

歯磨きが不十分だったり、糖質を摂り過ぎたりすると口内の細菌は粘着質の歯垢(プラーク)という白い物質を作り出します。

歯垢の中にいるこれらの細菌は歯茎に付着し、炎症を発生させ、悪化すると歯茎が腫れて歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎のすき間の溝が広がります。

歯周病は歯周ポケットに細菌が溜まることで、炎症をさらに悪化させ、あごの骨を溶かし始めます。

そして最終的には歯を支える周りの骨などの歯周組織を破壊し、歯が抜けてしまうのです。

 

霊芝は歯周病にどのような働きをするのか?

歯周病の原因菌の中で有力な菌の1つであるポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)。

ポルフィロモナス・ジンジバリスはトリプシン様プロテアーゼという歯周組織破壊因子であるタンパク質分解酵素を産生します。

 

有限会社野々川商事という会社が取得した特許によると、霊芝の熱水抽出エキスにトリプシン様プロテアーゼ活性阻害作用を有するとのことで、霊芝エキスを有効成分として含有する抗歯周病剤で特許を取得しています。

 

これによると赤霊芝と黒霊芝でそれぞれ以下のような抽出したエキスにトリプシン様プロテアーゼ活性阻害作用があったとのこと。

 

赤霊芝は子実体の乾燥物1,000gに水40Lを加え、95℃で2時間抽出。

ろ液を減圧下で1,000gになるまで濃縮し、1週間5℃で放置。

さらにろ過し、ろ液を真空凍結乾燥することで赤霊芝の抽出物(エキス)18gを得たとのことです。

 

黒霊芝では子実体の乾燥物1,000gに水40Lを加え、95℃で2時間抽出。

ろ液を減圧下で1,000gになるまで濃縮し、1週間5℃で放置。

さらにろ過し、ろ液を真空凍結乾燥することで黒霊芝の抽出物(エキス)15gを得たとのことです。

 

赤霊芝より黒霊芝のエキス量の方が若干、少ないのですね。

 

まとめ

歯周病は多くの人が感染する病気です。

深刻さはあまり感じられませんが、意外にも歯を支える歯周組織を破壊し、最終的には歯が抜け落ちてしまうとんでもない感染症だったのです。

 

歯周病の原因菌として有力なポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)という菌が産生するトリプシン様プロテアーゼという歯周組織破壊因子であるタンパク質分解酵素に対し、霊芝の熱水抽出エキスが活性阻害作用を持っていることが分かったため、特許が取得されています。

このことから霊芝には歯の健康にも役立つ働きがあることが分かりました。