漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」は何に効くのか?
霊芝(れいし)の効果効能を中心にいろいろと書いてきた「霊芝の寺子屋」。
あらためて霊芝の効果効能をまとめてみようと思います。
霊芝の効果効能
抗癌(がん)作用
霊芝は昔、さるのこしかけと呼ばれていたときがあります。
そのとき「さるのこしかけ=がんに効く」というイメージを持たれた人も多いのではないでしょうか?
実際、検索サイトで調べると「霊芝 がん」というキーワードが自動的に出てきます。
このブログでも何度か取り上げましたが、霊芝の有効成分には直接がんと闘う働きがあります。
他にも単純な抗がん作用だけでなく、乳がんや皮膚がんの一種であるはメラノーマなど特定のがんに対しての研究論文などがあるのです。
ちなみに霊芝には抗がん剤の副作用軽減作用や放射線治療による造血障害への効果などのもあるので、がんで闘病されている人にとっては、三大治療と併せて試してみる価値はあると思います。
免疫力向上・調整作用
抗がん作用と似ていますが、霊芝の代表的な効能効果の1つが免疫力の向上と調整作用です。
免疫力はただ上がればいいというものではありません。
免疫力が上がり過ぎると、免疫細胞が過剰な反応をするようになります。
従来ではスルーしていた異物に対しても攻撃をするので、アレルギーなどの症状として出る場合があります。
免疫力は本来のベストな状態になるよう、霊芝は調整してくれるのが特長の1つです。
また、インフルエンザやノロイウルス、風邪などの感染症に感染するのは免疫力の低下が原因の1つです。
がんの発症も免疫力で日々発生するがん細胞の増殖を止められなかったことが原因として挙げられます。
人体の約60%の免疫機能が腸内に存在し、霊芝はこの腸内の腸管免疫を活性化する働きもあります。
日頃から免疫力を高めておくことは、病気に感染しにくい体を作り、がんを発症しにくくするので、ずっと健康でいられるためにも必要なことです。
血圧降下・安定作用
一説によると日本人の3人1人が高血圧もしくはその予備軍と言われており、まさに国民病です。
霊芝には血圧降下・安定作用があります。
血圧はただ下げればいいという訳ではなく、低血圧にならないようにしていくことも大切です。
霊芝には高血圧の薬である降圧剤のようにやみくもに血圧を下げるのではなく、ちょうどいい範囲で留まるようにしてくれるのが特長です。
高血圧は血流悪化が原因。
血流が悪化しているときに血栓が血管内で詰まると心筋梗塞や脳梗塞になります。
霊芝は血流改善作用で血圧を下げるだけでなく、抗血栓作用で大病も防ぐ働きもあります。
他にも血圧が上がる原因の1つであるアンギオテンシン変換酵素(ACE)の阻害をする働きを持っています。
また高血圧の原因になる動脈硬化についても霊芝は効果を出しています。
動脈硬化になる原因の1つが過酸化脂質。
霊芝は過酸化脂質を抑える働きがあります。
降圧剤を減らすため、生活習慣の改善とともに併せて服用するといいでしょう。
血糖降下作用
高血糖状態が続くと糖により血管がダメージを受けます。
糖尿病患者の人たちがなる糖尿病性網膜症や糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害などの合併症はすべて血管に大きなダメージを受けることで発症します。
そのため糖尿病にならないように糖質の摂り過ぎを避けるとともに霊芝に含まれる有効成分で速やかに血糖値を降下させる必要があります。
とくに糖尿病性腎症はそのまま進行すると人工透析となり、QOLを著しく損ねますので気をつけましょう。
他の作用
霊芝には上記の他に肥満抑制作用や抗疲労作用、抗ストレス作用、体内時計調整作用など多岐に渡ります。
まとめ
霊芝には抗がん作用や免疫力向上・調整作用と血流悪化に伴う生活習慣病などを中心にさまざまな効果があることが分かります。
病気になってしまって治療の一環としてだけでなく、健康維持のためにも飲む価値ありの漢方の薬用キノコですね。
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