西武ライオンズの黄金期を支えた薬用キノコ「霊芝(れいし)」
ときどき霊芝の古本を求めて、古本屋に行くことがあります。
今回、かなり年季の入ったムック本を発見。
それが東洋医学舎出版の『東洋医学健康読本Ⅰ 霊芝で健康になる本―驚異の食薬「万年茸健康法」』というもので、発行日は昭和58年(1983年)です。
あと数年で年号が変わるかもしれないという話もあるので、「昭和」がどんどん遠くなっていきます・・・・・・。
そんな感傷に浸りながらも早速、買って読んでみました。
そこには面白いことが書いてありましたので、今回はそのことについて書いていきます。
西武ライオンズ第一次黄金期の原動力は管理野球
現在、福岡ソフトバンクホークスや北海道日本ハムファイターズが強いパ・リーグですが、かつては西武ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)一強の時代があったのをご存じでしょうか?
アラフィフの私の記憶にはない西鉄ライオンズから西武ライオンズの期間、迷走を続けたライオンズ。
というのも、球団名が太平洋クラブ・ライオンズになり、その4年後にはクラウンライター・ライオンズと名称が変更。
この頃の私のぼんやりとした記憶は、ユニフォームがコロコロと変わっていることしかありません。
さて、球団のオーナーが数年で2回も変わったライオンズ。
そして西武グループがオーナーとなって、九州から埼玉の地に移動することに。
ここで低迷していたライオンズが黄金期を迎えます。
この第一次黄金期を作ったのが広岡達朗監督でした。
アラフィフ以上の人ですと記憶にあるかもしれませんが、広岡監督は徹底した管理野球を推進。
その代表例が有名な食事制限です。
具体的には白米より玄米を推奨し、お肉の大量摂取を制限し、野菜を中心とした食事にしたこと。
西鉄時代から「ライオンズ」というチームはもともとが放任主義。
それはオーナーや監督が変わっても変化しなかったチームの雰囲気になっていたのです。
そのため選手たちは暴飲暴食を繰り返していました。
食事は体を作る基本ですが、そもそもそれができていなければ1年間を通じて活躍できません。
広岡監督の管理野球とは選手の体作りのために食事から徹底して管理をしたのが特徴。
スポーツ選手といえばお肉のイメージが強いですが、栄養バランスを考えて選手の体作りを徹底していったということは、この当時としては画期的なことだったと思います。
それが西武ライオンズ第一次黄金期の原動力になったのです。
西武ライオンズが黄金期を迎えた陰に「霊芝(れいし)」
さてこの第一次黄金期を迎えた広岡監督率いる西武ライオンズに関しての記事が先ほど触れました『東洋医学健康読本Ⅰ 霊芝で健康になる本―驚異の食薬「万年茸健康法」』に載っていました。
そこで広岡監督がV2を達成した年の開幕に、以下のようなことをいっていたとのこと。
「玄米食はもう西武の基本食になっている。今年はビタミンEやゲルマニウムに加えて霊芝を飲ませる。これは万年茸というキノコで、煎じてお茶代わりに飲むといい。血液をきれいにするんです。酸素を体の細胞まで十分に供給する働きがあって、それが細胞を活発にし、結局、体が若返ることになる」(P.67)
恐らく当時は霊芝といえば「がんに効く」というイメージが一般的だったと思います。
それに対し広岡監督は霊芝の働きと体の関係をしっかりと理解していたのです。
すごいですね。
スポーツ選手の寿命は意外に短いですよね。
その期間の中で選手一人ひとりが最高のパフォーマンスを示して、はじめて常勝軍団になるのだと思います。
そのために霊芝を煎じたものを選手に飲ませていたのです。
当時の選手たちは苦い霊芝のエキスをお茶代わりに飲まされていた訳ですが、どんな気持ちで飲み続けていたのでしょうかね。
霊芝の効果について
血液は意識しないと汚れていく
広岡監督は霊芝の効果について血液をきれいにすると理解していました。
実は血液をきれいにするということは健康にとって大事なことです。
よくサラサラ血液とか、ドロドロ血液とかの言葉を聞いたことがあると思います。
昔から血液や血管は健康にとって大事な要素であることが認識されてきました。
その代表的なフレーズが「人は血管とともに老いる」というもの。
日本人の死因の上位を占めているのは、心疾患と脳血管疾患です。
これらは心臓や脳の血管に問題が発生して起こる病気。
血管が硬くなったり、破れたり、詰まったりして起こり、この原因を作っているのは、血液の状態です。
よくドロドロ血液といいますが、それは具体的には血液中に中性脂肪が多くなったり、コレステロールが多くなったり、血糖値が高い値で維持していたりすること。
健康診断で血液検査をすると思います。
そこにも中性脂肪やコレステロール、血糖値についての項目があるので、ご自身でチェックできるので、しっかりと確認しておきましょう。
これらは主に乱れた食事や運動不足、喫煙などが原因で起こります。
先ほど触れた広岡監督就任以前の選手たちは暴飲暴食をしていたとのこと。
それを続けていれば、当然ながら血液は汚れて、体にも悪影響を徐々に及ぼしていきます。
生活習慣は日々の積み重ね。
そのため体が徐々に悪くなっていくことに気づかないことも。
まずは原因となっている生活習慣を見直すことが大切です。
霊芝の血液に対する働き
霊芝の大きな働きの1つが過酸化脂質を抑えることです。
過酸化脂質とは先に触れました中性脂肪やコレステロールが活性酸素によって酸化したもの。
過酸化脂質は動脈硬化の原因ともなります。
動脈硬化は血管内を狭くしたり、詰まらせたりします。
そのことを予防、または改善するのが霊芝の働きです。
また霊芝には血糖降下作用もあり、高めの血糖値を下げることができます。
ということは血糖による血管への無用なダメージを防ぐということです。
とはいえ、このようなときに効果を最大限にするためには生活習慣の改善が必要になってきます。
生活習慣を改めなで霊芝を飲んでいてもなかなかその効果は発揮できません。
そう考えると西武の広岡監督が徹底した食事管理をして、選手の食生活の見直しを図り、その上で霊芝を飲ませていたことは非常に理にかなっていることだといえます。
血液の汚れの原因となる暴飲暴食を防ぐことで、現状よりも血液は汚れませんし、そこに改善策としての霊芝を飲むわけですから効果がしっかりと出る訳です。
つまり広岡監督がいっているように「血液をきれいにするんです。酸素を体の細胞まで十分に供給する働きがあって、それが細胞を活発にし、結局、体が若返ることになる」ということになり、選手の健康面でプラスです。
それは1年間を通してしっかりとパフォーマンスができる体作りの第一歩。
プロ野球の監督といえば、よく試合での再配が話題になります。
しかし、その前段階からしっかりと勝てるチーム作りをしてきたということは、当時だけでなく現在においても特筆すべきことだと思います。
だからその年も「優勝」できたのでしょう。
西武ライオンズの第一次黄金期の陰に霊芝が活躍していたと知ってちょっとうれしくなった記事でした。
まとめ
西武ライオンズの第一次黄金期は広岡監督が選手の食事まで管理して築き上げたものです。
霊芝もその一環として選手の体作りの一助として活躍しました。
霊芝の効果を上げるためには、原因となっている生活習慣などを見直すこととセットにすることでより効果を発揮できます。
もし霊芝を飲まれるときには、広岡監督と同じように、症状の原因となることを見直すこととセットがベストですね。
その他の最新記事
- 2017年01月23日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」は長寿の象徴
- 2016年09月09日 | 中国市場に力を入れる日産化学の「日産霊芝」
- 2016年09月06日 | 雪霊芝とはどのようなものか?
- 2016年09月02日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」の一種、白い霊芝の白芝を初めて見ました
- 2016年09月01日 | 卵黄を霊芝で包んで蒸した料理とはどんなもの?