霊芝の寺子屋[れいしのてらこや]

漢方の薬用キノコ霊芝の情報をお伝えするサイトです。

卵黄を霊芝で包んで蒸した料理とはどんなもの?

yakuzen_160825世の中にはさまざまな料理があります。

しかし、霊芝(れいし)を料理に使うという発想は私にはありませんでした。

というのも霊芝の味はとても苦く、料理の素材としては想像がつきません。

加えて霊芝自体が硬く、水でふやかして柔らかくしたとしても食感は微妙だと思っています。

そんな料理に向かなそうな霊芝を料理に使っているとの情報がありました。

今回はそのことについてお伝えしていきます。

きっかけはタイのニュース

「グローバルニュースアジア」というサイトに「【タイ】北京薬用植物園の薬膳レストラン―富裕層が注目」(配信日時:2015年5月6日 10時00分 [ ID:1872])というニュースが載っていました。

 

http://www.globalnewsasia.com/article.php?id=1872&&country=2&&p=2

 

この記事によるとタイの富裕層が薬膳や漢方への関心が高まっており、その一環として中国北京にある薬膳レストラン「膳福苑御衛中」が注目されているというのです。

その薬膳メニューには以下のような記載がありました。

メニューは、ナツメの種をくり抜いて、朝鮮人参を詰めたものと、山芋をおろして蒸した料理。一カ月塩水につけた玉子の卵黄を霊芝で包んで蒸した料理。薬草の天麻にドレッシングをかけたサラダ。鹿肉のベーコン。薬草・鬼針草のニンニク炒めなど、体の調子を整える料理や、免疫力を高める料理、抗鬱効果を期待できる料理。美容効果のある料理、滋養強壮に役立つ料理もある。

「一カ月塩水につけた玉子の卵黄を霊芝で包んで蒸した料理」という文章を読んだとき、どのような料理なのか、まったく想像がつきません。

霊芝は硬いので卵黄を巻くということが、そもそもできるのか疑問だらけのメニューに興味が湧いてきました。

 

店舗名が間違っていた

そこで写真で見てみようとGoogleで「膳福苑御衛中」というお店のサイトを検索するとヒットしません・・・・・・。

これはどういうことなのでしょうか?

 

仕方なく中国の検索サイト「百度(Baidu)」で同じように「膳福苑御衛中」を検索。

すると地図で該当箇所が中国全土で北京市(2)、瀋陽市(1)、済南市(1)、寧波市(1)、 吉林市(1)、 昆明市(1)の合計 7カ所。

ニュースには北京市と書いてあったので、そこをクリック。

 

地図には2カ所のピンがあります。

しかし両方とも「膳福苑御衛中」ではない・・・・・・。

困ったと思って1カ所の名前をよく見ると「中卫御苑福膳」と書かれている。

「卫」の字は「衛」。

「膳福苑御衛中」ではなく「中衛御苑福膳」ではないのか?

住所を確認すると薬用植物研究所院となっている。

 

どうやら「グローバルニュースアジア」の記者の人が写真の看板をそのまま左から読んでしまったのが間違いの原因。

この店名は右から読むパターンだったのです。

そのため正式名称は「中衛御苑福膳」でした。

 

サイトの写真を発見

店舗名が分かったので、店舗のサイトを探すと正式なものが見当たらない。

しかし「百度糯米」というサイトにメニュー写真などが載っていました

ここにお目当ての一カ月塩水につけた玉子の卵黄を霊芝で包んで蒸した料理である「灵芝蛋黄卷」(霊芝蛋黄巻)が載っています。

金額は58元。

1元が2016年8月時点でおおよそ15円なので870円くらいです。

他のサイトも見てみましたが、霊芝蛋黄巻については味の評価がなされていないようです。

 

「中衛御苑福膳」ではこの霊芝蛋黄巻の他にも霊芝料理があることが分かりました。

その情報が載っているのが「薬膳や中医学を勉強している方、 知りたい方に送る薬膳や中医学情報」というサイトです。

このサイトによると「麗芝の煎液で煮た桂魚」というものがあるそうです。

「麗芝」は霊芝のことですね。

霊芝のエキスで煮た煮魚。

やはり苦いんでしょうか?

これもかなりに気になりますね。

 

まとめ

中国・北京市の「中衛御苑福膳」では霊芝を使った薬膳料理が出されています。

味の方は分かりませんが、興味がある人は行ってみるといいかもしれませんね。

 

中衛御苑福膳

住所:北京海淀区马连洼北路151号药用植物研究所院内近永丰路,马连洼兰园北,药用植物园东