中国市場に力を入れる日産化学の「日産霊芝」

霊芝を知っている人が多い国は断トツで中国でしょう。

『神農本草書（しんのうほんぞうきょう）』や『本草綱目（ほんぞうこうもく）』といった薬学書にも霊芝は掲載されており、歴代王朝の上流階級にも愛用されていました。

そのため中国の人にとって、霊芝は日本人よりも身近に感じる薬用キノコなのです。

そんな中国市場に力を入れている霊芝メーカーがあります。

今回はそれをお伝えしていきます。

中国人初の金メダリストが愛用する霊芝

「健康産業新聞」の8/17発行の第1602号では以下のような記事が載っていました。

サプリメント「日産霊芝」シリーズを北米中心に海外で販売する日産化学工業㈱（東京都千代田区、 03-3296-8006）。8月5日から二日間、同社製品を愛用する水泳女子で中国初のオリンピック金メダリストとなった荘泳氏が来日し、同社本社および北海道に保有する霊芝栽培培養センターを見学した。

記事によると荘泳氏という金メダリストが日産化学の日産霊芝を愛用しているとのこと。

荘泳氏は元水泳選手で、バルセロナオリンピックにおいて中国人初の金メダルを獲った人物。

そんな彼女が日本の日産霊芝を愛用しているとのこと。

記事には「北米中心に海外で販売する」と書いてありますが、日産化学工業株式会社のサイトを見ると中国市場に力を入れているように見えます。

最近はちょっと落ち着いたようですが、ご存じのように中国人は日本でも爆買いをしていました。

ある意味、非常に有望な市場です。

ここに日産化学の霊芝が力を入れています。

日産化学の日産霊芝はネット広告で見かけません。

ラオックスは以前、家電量販店でしたが、現在では中国資本の傘下となり大手総合免税店として有名です。

東京・銀座などでラオックスから爆買いして出てくる中国人観光客の映像が一時期、よくテレビで流れていました。

ここで取り扱っているということは中国人観光客を中心とした外国人に向けて日産霊芝を販売しているということです。

中国保健食品とは聞き慣れない言葉ですね。

JETRO（日本貿易振興機構）のサイトによると「認定を受け特定保健効能をうたった製品」と書いてあります。

中国保健食品とは、日本の特定保健用食品（トクホ）のようなもの。

ちゃんと中国で認定を受けて「免疫力増強」という効能効果をうたっているということですね。

このことだけでも中国市場に力を入れていることが分かります。

日産化学では何と中国語（簡体語）のサイトまで作っています。

中国国内は海外サイトとのアクセスがかなり規制されていますので、在日の中国人向けか来日した中国人観光客向けと考えられます。

さらに先程の日産霊芝の愛用者である荘泳氏など、ここまでしっかりと中国市場に力を入れている霊芝メーカーはないと思います。

さすが上場会社ですね。

上場会社である日産化学工業の日産霊芝は、日本の霊芝メーカーの中でもとくに中国市場に力を入れているようです。

来日した中国人観光客が多く立ち寄る大型免税店のラオックス（Laox）での商品販売や中国人向けの中国語サイト、さらには中国人初の金メダリストの荘泳氏によるタレント化や中国国内での中国版トクホ取得など、中国市場に対してさまざまな手を打っています。

これだけのことをしている霊芝メーカーは日本にないと思います。

日本国内では存在感がちょっと薄い気がしますが、世界展開では一歩も二歩も先を歩いているようですね。