漢方の薬用キノコ霊芝(れいし)サプリメントの製造方法(凍結粉砕法編)
霊芝(れいし)サプリメントにはさまざまな製造方法があります。
しかし、それが具体的にどのような製造方法なのか、他の製造方法とは何が違うのかがイマイチ分かりませんよね。
そこで私なりに調べたものをここに書いていきます。
今回は霊芝エキスを抽出するのではなく、霊芝そのものを摂ることができる「凍結粉砕法」についてです。
凍らせることで粉砕する
凍結粉砕法とは硬い霊芝の組織を凍らせることで粉砕し、粉末化する方法です。
昔、「モービル1」というエンジンオイルのテレビCMでマイナス40℃の世界ではバナナで釘が打てるとか、バラの花が粉々になるとかのインパクトの強いものがありました。
知っている人はそれなりの年齢の人ですね。
物質は極度に低い温度の中では壊れやすくなります。
映画「ターミネーター2」でも液体窒素でターミネーターが粉々になるシーンがあるのでご記憶のある方も多いと思います。
この原理を活用したのが液体窒素を使って凍結粉砕する方法です。
ガスで有名な岩谷産業は液体窒素を使って凍結粉砕する特許技術を持っています。
実際、岩谷産業ではすっぽんを凍結粉砕したサプリメントを販売しています。
凍結粉砕法の懸念点
凍結粉砕法で1つ懸念点としてあるのが、どこまで細かくなっているかということです。
細胞壁破壊法の特許公報には以下のようなことが書かれています。
従来の凍結粉砕(特公昭63-10135号公報)等の粉砕方法では、外見上かなりの粉砕ができている様に見えても、実際は細胞壁が強靱であるため、多くの細胞は壊れず、そのままである。従って、このような方法により得られた粉体を飲食すると、消化・吸収が悪く、胃腸障害をしばしば起こすという問題がある。
つまり凍結粉砕した霊芝の粉末はイマイチということですね。
凍結粉砕法自体はすっぽんなどではうまく活用できるのでしょうが、霊芝などの硬い組織体のものだと吸収に問題が残るということです。
まとめ
「凍結粉砕法」は有効成分のエキスを抽出するのではなく、硬い霊芝そのものを凍らせて粉砕した粉末化する製法です。
物質は極度な低温に置かれると壊れやすくなる原理を活用したものと言えます。
全体を食するという考えからすると非常に有効な方法です。
しかし霊芝のような硬い組織だと細胞壁まで破壊することができず、吸収でイマイチのようです。
全体を食べるという考え方で選ぶとしたら、細胞壁破壊法の方が良さそうですね。
ただし細胞壁破壊法もちゃんと吸収される分子量となっているのかが分からないので、そのことは頭の片隅に入れておいてください。
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