霊芝（れいし）サプリメントは何が入っているか分からないから、霊芝そのものを買って煎じて飲むという人がいます。

サプリメントの方が霊芝を煎じるよりも手軽に飲めますが、確かにいろいろと知らない原材料名がパッケージに書かれていてよく分かりませんよね。

そこで今回はなぜ霊芝エキス以外にいろいろなものが入っているのか、この原材料名が入っていたら要注意というポイントをお伝えしていきます。

原材料にいろいろなものが入っている理由

霊芝サプリメントに限ったことではないですが、サプリメントを買ってパッケージの原材料名という項目を見るとたくさんの知らない原材料が書かれています。

そこでこれらは何のために入っているのか調べてみました。

 

まず霊芝エキスを作るときに他の原材料が必要になります。

というのも熱水やアルコールなどで抽出したエキスは液体です。

液体を粉末にするためにはデキストリンというものを加えます。

 

佐藤食品工業株式会社のサイトには粉末化した際の原材料が書かれています。

http://www.sato-foods.co.jp/product/plant_extract.html

 

これに加え他の原材料が入っている理由が分かりました。

Wikipedia（ウィキペディア）で「錠剤」という項目があります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8C%A0%E5%89%A4

その「製造」という項目には「通例錠剤には、有効成分の他に以下のような添加剤が加えられる」と書かれているのです。

それらを抜粋します。

●賦形剤 — 有効成分が少ない場合に、取り扱うのに適当な量になるように加えるもの。生理活性を持たない物質として、おもに乳糖やデンプンなどが使われる。

●結合剤 — 原料の粉体粒子同士を結びつけるために加えるもので、錠剤の機械的強度に影響する。デンプン糊やアラビアゴム糊、ヒドロキシプロピルセルロースなどが使われる。

●崩壊剤 — 体内の水分を吸って膨張するなどして錠剤を崩壊させ有効成分の放出を容易にするために加えるもの。賦形剤として使われるデンプンは水分を吸って膨張するので崩壊剤としての機能も持つ。その他には、セルロース類などがよく用いられる。また炭酸塩のように水と反応してガスを発生し崩壊させるものもある。これを使った錠剤を発泡錠という。

●滑沢剤 — 粉体の流動性をよくし圧縮形成を容易にするために加えるもので、ステアリン酸マグネシウムなどのワックスやタルクなどが用いられる。

つまり霊芝エキスだけでなく上記の添加剤を加えないと錠剤が作れないのです。

これらが原材料名に書かれているものの正体。

基本的には安全なものが使われています。

しかし、いろいろな種類があるのですね。

 

こんな添加剤が入っている霊芝サプリメントは避けよう

さまざまな添加剤が原材料として入っている霊芝サプリメントですが、2つの添加剤が入っているものは飲むのを避けた方がいいです。

それは「乳糖」と「ショ糖脂肪酸エステル」。

乳糖がダメな理由

Wikipedia（ウィキペディア）にも書かれているように乳糖は賦形剤の一種です。

乳糖は牛乳から作られます。

 

皆さんの中で牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂るとおなかを壊したりする人はいませんか？

これは「乳糖不耐症」という症状。

日本人に多い症状で、乳糖を消化・分解する酵素がないため、おなかを壊してしまうのです。

 

乳糖不耐症の人が乳糖の入っているサプリメントを多く服用するとおなかを壊してしまうのです。

そのため乳糖が入っている霊芝サプリメントがあったら避けた方が無難です。

ショ糖脂肪酸エステルがダメな理由

厚生労働省の指定添加物の1つにショ糖脂肪酸エステルがあります。

指定添加物は一応、安全性が高いとされていますが、健康を害する危険性があるものも含まれているのが現状です。

 

例えば防カビ剤の防かび剤のOPP（オルトフェニルフェノール）とTBZ（チアベンダゾール）。

これは輸入されるレモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系の果物に使用されます。

ところがこの2つは遺伝子損傷性や胎児への染色体異常、発癌（がん）性などの危険性が高いものとして認識されています。

 

ショ糖脂肪酸エステルもそのような危険性がある食品添加物の1つです。

ショ糖脂肪酸エステルには発癌（がん）性や胎児への染色体異常、下痢などを引き起こす可能性があります。

ドラッグストアなどで原材料名の欄をチェックするとショ糖脂肪酸エステルが含まれているサプリメントが販売されていることがあります。

 

霊芝サプリメントの原材料名の欄をチェックして「乳糖」と「ショ糖脂肪酸エステル」が入っていたら、買うのを避けましょう。

 

まとめ

霊芝サプリメントには霊芝以外にもさまざまな用途の添加剤が使用されています。

それらは錠剤を作るために必要な原材料です。

基本的にはそれらの原材料は健康にとって問題がないものが使用されています。

 

ところが2つだけ注意して欲しい原材料名があります。

それは「乳糖」と「ショ糖脂肪酸エステル」。

乳糖は乳糖不耐症の人が多く服用することでおなかを壊します。

またショ糖脂肪酸エステルには発癌（がん）性や胎児への染色体異常、下痢などを引き起こす可能性があります。

 

健康になるために服用する霊芝サプリメントで体調を崩したら笑えません。

霊芝サプリメントを買うときには「乳糖」と「ショ糖脂肪酸エステル」が入っていないものを選びましょう。