失敗しない「霊芝(れいし)」サプリの買い方、5つのポイント
病気になって「霊芝(れいし)がいいよ」いわれたという人は意外と多いのではないでしょうか?
そのとき本当は「○○のメーカーの霊芝サプリメントが良いよ~」と一言添えていってくれると助かりますよね。
ところが実際にはバクッとした「霊芝が良いよ」しかいってくれないんですよね~。
そうすると自分でどの霊芝サプリメントがいいのかを探さなければなりません。
インターネットで調べていくと、思っていた以上にいいお値段・・・・・・。
そうなると霊芝サプリメントを買うときに失敗は許されません。
そこで今回は失敗しない霊芝の買い方、5つのポイントについてお伝えしていきます。
1.霊芝がどのようなものかを知る
1つ目のポイントは霊芝がどのようなものか、ちゃんと知るということです。
知り合いから「霊芝良いよ~」と聞くことはありませんか?
その人はきっと霊芝で効果が出たのでしょう。
だから親切心でお勧めしてくれる訳です。
そこでいきなりインターネットや店頭で目に入った霊芝を買ってはいけません。
新車を買うとき、カタログで調べたり、お店に行って話を聞いたり、実際に試乗してみたりしますよね。
家を買うときにもやはりしっかりと調べて買うと思います。
霊芝も同じです。
どのようなものなのかをちゃんと知ってから買うことが失敗しない買い方の1つ目のポイント。
知り合いにいわれたからすぐに買ってみるというのはNGです。
霊芝のことをどれくらい知ったら大丈夫かというと、霊芝がどのようなものかを誰かに伝えて、相手が「霊芝ってこんなものなのね」と理解してくれることです。
霊芝とは?
では霊芝について簡単に説明してきましょう。
霊芝は食べられない薬用キノコ
霊芝は漢方の薬用キノコです。
キノコというと食べられそうですが、霊芝はその材質が硬く、通常のキノコのように食べることができません。
また、味がとても苦いです。
そのため古来、中国では煎じて霊芝のエキスを飲んでいました。
煎じるとは霊芝を細かく切って、それをお湯で煮だしてエキスを抽出する方法です。
今でも霊芝そのままで販売している会社もあり、霊芝を煎じて飲んでいる人もいます。
さるのこしかけとはまったく違うもの
以前は霊芝のことを「さるのこしかけ」と呼ばれていたこともあります。
しかし、霊芝とさるのこしかけは別物。
霊芝には有効成分がしっかりと詰まっていますが、さるのこしかけにはそれがありませんので注意してください。
霊芝の効能効果
霊芝の効果効能は大きく分けると2つの効果があります。
1つは免疫力を高めてくれること。
もう1つは血流を良くしてくれることです。
日本人の死因のトップ4をご存じでしょうか?
がん、心疾患、肺炎、脳血管疾患です。
これらに共通しているのは免疫力が下がったり、血流が悪化したりして発症する病気ということです。
約70%の人がこれらのどれかで亡くなっています。
つまり約70%もの病気に対して効果が期待できるということ。
それが霊芝なのです。
霊芝の有効成分
霊芝の有効成分の代表的なものは「β-グルカン(正確には(1→3)-β-D-グルカン)」と呼ばれる多糖類と「トリテルペン類」です。
β-グルカンの働きは免疫力の向上や抗がん作用、そしてコレステロール値上昇抑制作用など。
トリテルペン類の働きは血圧降下・安定作用や血糖降下作用、アレルギー抑制作用などがあります。
他にも複合的に有効成分が働いてさまざまな効果を発揮しますが、この2つが代表的な有効成分です。
霊芝の歴史
霊芝の特長の1つが2000年以上に渡る飲用実績です。
秦の始皇帝が探し求めていたのが霊芝だったという伝承もありますし、後漢の武帝は霊芝が宮廷に献上されたことで詩を作ったり、大赦令を出して犯罪者の刑罰を軽減したりしたことが記録に残っています。
また日本の皇室でも霊芝は献上されており、『日本書紀』にも霊芝の名が載っています。
日中で霊芝は効果の高い漢方の薬用キノコとして珍重されてきただけでなく、長寿の象徴や吉祥文様として絵画や陶磁器になどに描かれています。
あらためてこう見ていくと、霊芝って本当にすごいですよね。
2.産地を調べる
2つ目のポイントは霊芝サプリメントの原料となっている霊芝が、どこで生産されているかということです。
各メーカーのサイトを見ると分かりますが、産地は大きく日本産と中国などの外国産、そして不明の3つに分かれます。
最近、スーパーの野菜売り場などで「中国産」と表記した野菜が減っているのをご存じでしたでしょうか?
「中国産」と表記した野菜は売れないそうです。
実際、国産と中国産の同じ野菜で、極端に価格の差がなければ多くの人は国産を選ぶでしょう。
その理由は農薬などが不安だからということ。
ニュースで見る中国はPM2.5に代表されるように大気汚染がひどい国です。
農産物には農薬がたくさん使われ、農地にも重金属などが多く含まれています。
そのため農産物には問題が多いものがたくさん・・・・・・。
この辺りのことはさまざまな本で告発されていますので、ご存じの方も多いと思います。
そのため中国産が避けられているのです。
毎日食べるものですから、より安心なものを選びますよね。
サプリメントも同じ。
健康のために毎日飲むわけですから、不安なものより安心して飲み続けられるものの方がいいですよね。
そう考えていくと原料となる霊芝の産地は国産の方がいいということ。
外国産は不安がありますし、そもそも産地が載っていないというのが問題外です。
まずは各メーカーのサイトから産地はどこかを確認してみましょう。
3.どのような製造法かを調べる
3つ目のポイントは霊芝サプリメントの原料となっている霊芝が、どのような製造方法で製造されているかということです。
産地を調べて国産であれば、すべてOKではありません。
といいますのもの各メーカーで製造方法が異なるからです。
霊芝サプリメントの製造方法としては大きく2つに分けられます。
霊芝のエキスを抽出する
霊芝はそれ自体、非常に硬くそのままでは食べることができません。
そのため霊芝に含まれている有効成分(エキス)をさまざまな方法で抽出し、それをサプリメントにするやり方です。
昔から「煎じる」と呼ばれてきたものも、お湯でぐらぐらと霊芝のエキスを抽出したものです。
抽出技術はいろいろとあり、私が知っている限りでも大きく3つあります。
熱水抽出法
これは昔から行われている抽出法です。
要はお湯でグラグラと煮て、硬い霊芝からエキスを煮だします。
霊芝には水に溶けやすい水溶性成分と油に溶けやすい脂溶性成分があります。
熱水抽出法で抽出されるのは水溶性成分だけです。
熱水抽出法の課題点は2つあります。
1つは抽出率が8%と少ないこと。
つまり100gの霊芝から8gしか霊芝エキスが取り出せず、残りの92gは捨ててしまっているということです。
もう1つは熱水で加熱し過ぎることにより、有効成分が壊れて抽出されてしまう可能性があるということです。
よく野菜を煮過ぎると、水溶性のビタミンなどが熱によって壊れてしまうという話を聞いたことはないでしょうか?
それと同様のことが起こってしまうということです。
ちなみに熱水抽出法による抽出率8%は、抽出工場でちゃんとした機械で抽出されたときの抽出率。
ご家庭で煎じる場合、機械での抽出ではないので、抽出率はより低下すると考えた方がいいでしょう。
アルコール抽出法
これはアルコール溶液で油に溶けやすい脂溶性成分だけを抽出する抽出法です。
梅酒などはアルコールでエキスを抽出しますが、同様の原理で抽出します。
アルコール抽出法も熱水抽出法同様に抽出率が8%と少ないことが課題です。
循環多段式加圧抽出法
熱水抽出法やアルコール抽出法では抽出できなかった有効成分や量を抽出できるようになった特許抽出法です。
熱水抽出法のようにグラグラと煮だしてエキスを抽出する場合、有効成分の一部が壊れる可能性があることは先ほど触れました。
循環多段式加圧抽出法はこの課題を解決した抽出法。
硬い霊芝の組織にゆっくりと段階的に圧力をかけていくことでエキスを抽出します。
乱暴な例ですと圧力鍋が分かりやすいかもしれません。
この抽出法です抽出されるエキス量は40%。
熱水抽出法やアルコール抽出法に比べて5倍ものエキスが抽出できるとのことです。
この抽出率40%には今までの抽出法では十分に取り出せなかったエキス量が取り出せるようになっただけではありません。
今までの抽出法では取り出すことのできなかった有効成分も初めて取り出せるようになったのです。
そのため、従来抽出法で抽出されたエキスよりも効果が期待できます。
霊芝や胞子を粉砕して摂取する
霊芝にはさまざまな有効成分が含まれています。
エキスを抽出した場合、どうしてもエキスを抽出し終わった霊芝は捨ててしまいます。
そのようなことが発生するならば、最初から全体を食べられるようにしてしまえばいいというのが、粉砕する方法です。
霊芝は硬い組織のキノコのため、普通には食べることができません。
しかし、細かく粉砕し、粉末化することで食べられるようになります。
粉末化をするものとしては、霊芝本体と霊芝胞子の2つに分かれます。
霊芝本体の粉砕法
霊芝自体についての効果については先に述べていますので、ここでは省略します。
霊芝の粉砕方法としては硬い霊芝を機械で細かく粉砕する方法が一般的です。
ラボネクト株式会社では「ハイスピードミル」という製品を販売しています。
YouTubeでは「漢方生薬粉砕機で霊芝(マンネンダケ)を粉末化」をいう画像を公開しています。
これを見るとあの硬い霊芝が簡単に粉末化しており、ちょっと驚きます。
ちなみに機械のお値段は一番安いものでも税別135,000円と個人で買うにはハイスピードならぬハイプライス。
毎日、霊芝を飲むにしてもちょっと手が出ないかと・・・・・・。
粉砕法で粉砕され粉末化した霊芝ですが、1つ懸念点があります。
それは実際に腸で吸収される分子量なのかということ。
よく高分子とか、低分子とかの言葉を聞きますよね。
一般的に低分子の方が体内に吸収されやすいといわれています。
そのための前提として「微粉末化」していることが大切です。
すべての霊芝粉砕末がそうであればいいのですが、その辺りがあいまいなものも多いのが現状です。
先ほどの「ハイスピードミル」の霊芝粉末も微粉末までには粉砕されていないように見えます。
このような場合、食物繊維として、腸内のお掃除はしてくれますが、有効成分が体内にどれくらい吸収されているのか不安です。
粉末化した霊芝サプリメントを選ぶときには、低分子もしくは微粉末であることがポイントなります。
霊芝本体の凍結粉砕法
これは液体窒素を活用して霊芝を凍結し、粉砕する方法です。
かつて映画「ターミネーター2」では、敵方のターミネーターT1000が液体窒素によって凍った後に粉々になるシーンがありましたが、これと同じ原理です。
多くの物質は極度の低温度になると粉々に壊れやすくなります。
そこで液体窒素を使って極低温化して、硬い霊芝を粉砕するのです。
これも全体食としての活用ができる方法です。
ところが凍結粉砕法は1種類だけではないようなのです。
霊芝の細胞壁破壊法の特許公報には以下のような文面がありました。
従来の凍結粉砕(特公昭63-10135号公報)等の粉砕方法では、外見上かなりの粉砕ができている様に見えても、実際は細胞壁が強靱であるため、多くの細胞は壊れず、そのままである。従って、このような方法により得られた粉体を飲食すると、消化・吸収が悪く、胃腸障害をしばしば起こすという問題がある。
実は凍結粉砕をした霊芝は消化や吸収があまり良くないというのです。
健康になるために飲むのに、これは問題ですね。
霊芝胞子の粉砕法
粉砕法のもう1つは霊芝自体ではなく、霊芝の胞子を粉砕するというものです。
霊芝の胞子にはさまざまな有効成分が詰まっているとのこと。
ふわふわと舞う霊芝の胞子を集めて、さらに粉砕したのがこの霊芝胞子粉砕のサプリメントです。
ネット通販でも霊芝の胞子をサプリメントにしたものが販売されています。
霊芝胞子の細胞壁破壊法
霊芝胞子ですが実はとても硬く、通常の粉砕法では有効成分が取り出せないという考え方があります。
実は有効成分が詰まっているのは胞子の細胞壁の内部。
ただ細かく粉砕しただけでは、細胞壁が壊れず、その中にある有効成分が消化や吸収がされにくいといいます。
そこで霊芝胞子を特許製法で粉砕し、有効成分を取り出すことに成功したのが細胞壁破壊法です。
確かに理にかなっている方法です。
しかし、ここで1つ疑問がわいてきます。
それは霊芝胞子の量です。
YouTubeなどで霊芝の胞子が舞っているのを見ますが、霊芝本体に比べ絶対量が少ないのが一目瞭然。
GMP工場などで製造をする場合、それなりの量が必要となってきます。
ところが霊芝胞子をどのように集めて、サプリメントとして販売しているのか、外部からは知ることができません。
各メーカーでも胞子をどのように集めているかが不明瞭なのです。
そのため霊芝胞子に有効成分が詰まっていたとしても、本当にその胞子がサプリメントの原料として使われているかは疑問が残ります。
そのため、当サイトでは霊芝胞子のサプリメントはお勧めはしません。
4.どのような施設で製造されているのかを調べる
4つ目のポイントは霊芝サプリメントがどのような施設で製造されているかということです。
霊芝のことを知って、産地も国産、霊芝の製造方法も分かりました。
これで失敗しない買い方、終了という訳ではありません。
日本国内で製造されているといってもサプリメントの製造工場は全国に数多くあります。
ちょっと話がそれますが、よくさまざまな食品で虫などの混入問題が発生しますよね。
例えば上場会社でも下請けで製造していることがあります。
いつぞやの上場会社のツナ缶にはゴキブリが混入していたニュースがありました。
その製造工場は下請けの工場でした。
ゴキブリの前にもハエが混入していたことも。
上場会社の食品でもこのようなことが発生します。
同じ加工食品であるサプリメントでも同じようなことが起こる可能性があります。
そのようなことを防止して、高品質の製品を製造する施設があります。
それが「GMP認定工場」です。
GMPとは「Good Manufacturing Practice」の略。
もともとは医薬品の製造管理のためのガイドラインでした。
医薬品は間違いがあってはならないものです。
そのために厳しい製造ガイドラインがあり、製造工場もそのガイドラインに則って建てられています。
これと同じ仕組みを持ったのが、サプリメントの「GMP認定工場」です。
先ほど日本全国には数多くのサプリメントの製造工場があるといいましたが、一説によるとその数、約5,000カ所。
ところがその約5,000カ所の工場施設のうち、「GMP認定工場」として認定されているのはまだまだ一部。
つまり「GMP認定工場」で製造されていないサプリメントには、ツナ缶の事件同様に何か問題が発生する可能性があるのです。
ちなみに「セサミン」で有名なサントリーや、「えんきん」で話題のファンケルなどの大手サプリメント会社も「GMP認定工場」で製造しています。
実はサントリーやファンケルなども含め、日本のサプリメントメーカーは、ほとんどがファブレスのメーカーです。
ファブレスとは企画や設計などに特化し、実際の製造は受託会社で行う、工場を持たないこと。
つまりどこに依頼しているかがとても大事なのです。
健康のために毎日、飲むサプリメントですから安心・安全な「GMP認定工場」で製造されたものを選びたいですね。
5.社歴を調べる
5つ目のポイントは霊芝サプリメントの会社が、信用できる会社なのかを社歴で判断するということです。
霊芝がブームだったのは今から30年以上前のこと。
当時は雨後の竹の子のように会社があったようです。
ところがブームが去ってさまざまな会社も淘汰されていきました。
どこでもそうですが、儲かるとなるとその業種の会社が多く設立されますが、会社として存続しているのはごく一部です。
一説によると10年以内に95%もの会社が倒産しているとのこと。
つまり10年以上続けられている会社というのは、一定の社会的信用があるということです。
またよく会社の寿命は30年といわれています。
せっかく10年間倒産せずに生き残った5%の会社でも、30年まで持たないというのです。
つまり30年以上の社歴がある会社というのは、かなり信用がおけるということですね。
ウィキペディアの情報によると老舗について「定義の一つとしては、東京商工リサーチによると創業30年以上事業を行っている企業となっている」とのこと。
つまり30年以上の社歴があると「老舗」になるのです。
30年以上の社歴があるということは、一般的に堅実な経営をしていることといえるでしょう。
商品はもちろんのこと、市場での優位性やユーザーからの支持などがなければ会社として存続は難しいです。
霊芝を専業としている会社は思いの外、少ないです。
ネット検索で上に広告が載っていますが、「霊芝」で検索して表示される会社はいつも同じです。
そのような会社は本気で霊芝を販売しています。
というよりも霊芝以外の取り扱いがない会社なので必死です。
このような会社で社歴が長ければ、それだけ変なこともせず、しっかりとした商品を販売し続けているといえます。
各会社のサイトから、会社概要で創業年が分かりますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
失敗しない霊芝サプリメントの買い方、5つのポイントは以下の通りです。
1.霊芝が何に効くかちゃんと把握していること。
2.霊芝の産地は国産を選ぶこと。
3.霊芝の製造法ではエキス抽出を選んだ方がベター。
4.国内GMP認定工場で製造されているものを選ぶこと。
5.社歴が最低でも10年、できれば30年以上の会社を選ぶこと。
この5つのポイントに合致していれば、そうそう外すことはありません。
ぜひご自身にぴったりの霊芝サプリメントに出会って、健康になっていきましょう。
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