漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」の抗酸化作用
人体が老化していく大きな原因は酸化することです。
クギが赤くさびるのも酸化現象。
体の中でも「さび」が発生しているのです。
体のさびがすなわち老化なのです。
体はどのように老化するのか?
体がさびる原因の1つが「活性酸素」。
活性酸素は酸素の一部が変化したものです。
そのため呼吸をするたびに人は活性酸素も体内に取り込んでいると言えるのです。
そもそも活性酸素は存在自体が悪ではありません。
読んで字のごとく、「活性している酸素」は酸化力が強いのです。
活性酸素は酸化させることで体内を殺菌する働きがあります。
ところが活性酸素は量が適量であれば本来の殺菌効果を発揮するいい物質ですが、増えすぎると強力な力により細胞を傷つけてしまうのです。
また体内の細胞を酸化させることは細胞をさびさせることと同じ意味。
細胞1つ1つを老化させ、体全体も老化させていくのです。
年を重ねると老化が目立つのは?
生まれたばかりの赤ちゃんが老化しているイメージはありません。
人間は年を重ねるごとに老化が目立ってきます。
なぜ年齢とともに老化が目立つのでしょうか?
その理由の1つが抗酸化酵素にあります。
人体には酸化しないように抗酸化酵素が備わっています。
ところがこの抗酸化酵素が40歳を過ぎるころから急激に減ってきます。
そのため年齢を重ねるごとに酸化、つまり老化が目立つようになるのです。
40歳を過ぎたら抗酸化物質を体外から摂り入れよう
40歳を過ぎると抗酸化酵素が急激に減ってしまい、体に老化が目立ってきます。
そのまま放置すると、体内がますます酸化し、より老化現象が進行していくのです。
体内の抗酸化酵素が減っている分、抗酸化物質を体外から摂り込み、酸化を防がなければなりません。
抗酸化物質としてはビタミンCやビタミンB群などが有名です。
これらが多く含まれている食品を日常から継続して摂取することが体内の酸化防止の一助に。
また霊芝にも酸化防止作用があります。
『Phytotherapy Research』という学術雑誌の1999年9月8日掲載の論文「Triterpene antioxidants from Ganoderma lucidum」(霊芝からトリテルペン抗酸化物質)に掲載されています。
ここには試験管ベースの実験で熱水抽出した霊芝エキスからトリテルペンという成分に抗酸化活性が示されたというのです。
トリテルペンからはガノデリン酸A、B、C、Dが検出されたとのこと。
ガノデリン酸は霊芝特有の物質です。
それらが抗酸化作用があるということは、霊芝を飲み続けると老化しにくい体づくりの一助になるということです。
まとめ
人は生きて呼吸をしている限り、活性酸素が体内で発生します。
活性酸素は老化現象に大きく関係しています。
若いうちは抗酸化酵素が体内に備わっているため老化現象は起こりにくいのですが、40歳を過ぎるころから抗酸化酵素が急激に減少し、老化が目立ってきます。
老化の進行を穏やかにするためにも、体外から抗酸化物質を含んだ食品などを取り入れることが必要になってくるのです。
その中の1つに霊芝もあります。
『Phytotherapy Research』という学術雑誌には霊芝のトリテルペンに抗酸化活性が示されたという報告が載っているのです。
40歳を過ぎる前から霊芝を飲んでおくと抗酸化ができるので、飲んでみる価値がありそうですね。
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