漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」はメラノーマに効果がある
先日、「ValuePress!」というプレスリリースのサイトを見ていたら「日本薬学会 第136年会で研究発表『霊芝菌糸体培養培地抽出物(MAK)のマウスメラノーマ細胞に対する抗腫瘍効果』」というプレスリリースを見つけました(2016年4月15日 13時)。
https://www.value-press.com/pressrelease/160728
リリースを出したのは野田食菌工業株式会社という霊芝(れいし)をはじめとしたキノコ関係のサプリメントを製造・販売しているメーカーです。
霊芝に抗がん作用(抗腫瘍効果)が認められた
今回のプレスリリースによると、このメーカーが出している霊芝製品を使ってラットのメラノーマという皮膚がんについて増殖抑制効果があるかを実験。霊芝にがんの体積と重さで抑制効果が認められたとのことです。
メラノーマとは何か?
今回、取り上げられたのは「メラノーマ」(別名は「悪性黒色腫」)と呼ばれる非常に悪性な皮膚がんです。
メラノーマの特徴は大きく3つあります。
1つ目は足の裏など発見しづらいところに発症しやすいこと。
2つ目は他のがんに比べ小さくても転移しやすく、死亡率が高いこと。
3つ目は抗がん剤が効きにくいがんであること。
外見はほくろに似ていますが、メラノーマはほくろのように丸くなく、ゆがんだ形をしているのが見分けるときのポイントです。
またメラノーマはほくろと違って、がんなので急速に大きくなって行くことでも見分けがつく場合もあります。
治療法としては手術、抗がん治療、放射線治療、免疫療法などがあります。
とくに指にメラノーマがある場合、手術でメラノーマとその周辺を摘出するということは指を切断することも可能性としてあり、QOL(Quality of Life)と呼ばれる生活の質も落ちることもあるのです。
このようなことからも早期発見、早期治療がとても大切になってきます。
まとめ
霊芝にはメラノーマに対して抗がん作用があることが確認されたというプレスリリースでした。
メラノーマはがんの中でもやっかいな部類に入るがんです。
このメラノーマに霊芝が効くということは、すごいことだと思います。
確かにまだラットでの実験結果で人では臨床試験を行っていませんが、がん患者さんにとっては朗報になるのではないでしょうか?
霊芝ががん患者さんにとって治療の一助になればうれしいですよね。
霊芝の効果効能の最新記事
- 2017年05月25日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」で肺炎予防
- 2017年01月12日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」は癌(がん)治療に効果があるのか?
- 2016年09月16日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」は癌(がん)予防に効果があるのか?
- 2016年09月14日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」は何に効くのか?
- 2016年09月12日 | 漢方の薬用キノコ「霊芝(れいし)」は花粉症に効くのか?